足の「三里」は、膝の下のやや外側にあります。あしの脛(すね)を下から上へと指をすべらせていくと、膝への高まりで指の止まるところ(
脛骨粗面=けいこつそめん)があります。この位置のやや外側が「足三里」で、筋っぽい感じがあります。

また、押すとツンと感じるところで、うまくツボに当たると、足先まで経絡にそって響く感じのするところです。
 

左右の「足三里」に4号カップを吸着させ、様子をみながら少しずつ吸引圧を上げていきました。吸引圧が60位になると、やや刺激がきつそうでしたが、10分ほど連続吸引していると「胃が落ちついてきた」といいます。 

その後さらに5分ほど続けて、吸玉カッピング施療は終了とし、薄めたアミノ酸のエキスを少量飲んでもらって様子をみてもらいました。そして30分後ぐらいでしょうか、「いやぁ、スッキリした!」というMさんの声が聞こえてきました。 

しかし、その後がいけません。 

「吸玉カッピング療法は効くねェ。おかげでお腹がすいてきたみたいだ。寿司でも食べにいこうか。

ごちそうしますよ」
 

「・・・・・」 

喉元過ぎれば何とやら。冗談なのかもしれませんが、笑うに笑えず、こればっかりは丁重にお断りいたしました。 

 

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●胃経『足三里』に4号カップを吸着。
足の三里は胃疾患や膝疾患のほか、
精神や血圧の鎮静、湿疹、慢性病一般など
幅広い効果がある。