すべての画像・データーについて無断転用・無断転載を禁じます。 Copyright©2013-2021 健医志 All Rights Reserved. |
股関節部(大腿骨頸部)を骨折してしまった! |
さて、70歳台のKさんは古くからの吸玉カッピング療法の愛好家で、カッピング施療機も一家で愛用しています。あるとき息子さんから、
「母親が転んで、大腿部頸部(股関節部の太ももの骨)を骨折し手術といわれたが、他に何か対処法があればやらせたい」 との問い合わせがありました。 前述のとおり、骨折は吸玉カッピング療法の対応範囲を越えています。ただ、手術に際しての基礎体力や骨の回復を図るためにも、アミノ酸などの充分な栄養補給は望ましいことです。 そして退院後は、患部の血液循環をよくするために、吸玉カッピング療法や足湯がよいことをお話ししました。 手術の場合、体にメスが入ることで細い血管を切ってしまうからなのか、どうしても周辺部の血流が確保しにくくなってしまうようです。術後に手術部が冷たいままの方や、片足だけがいつも冷たいという方が何人もおられます。また回復にも、患部にはドンドン血液を送り込んであげたいところなのですが、逆の状況を強いられているわけです。 ただ手術直後は、直接患部にカップを吸着することはできません。Kさんのケースでは、しばらくの間は患部である股関節部を除いた胆経の足部、腰部、背部などを指示いたしました。そして手術の傷口がしっかりふさがってからは、股関節そのものである胆経「環跳」を中心とした施療が必要なことをお伝えいたしました。 |