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すっかりよくなったことと、 肝経のツボに反応が現れたこと! |
1年以上経って、Kさんとは別の用件でお会いいたしました。 とてもお元気そうで、手術前後にはアミノ酸とアセロラのエキスを毎日10mlずつ集中して飲み、吸玉カッピング療法はほぼ毎日続けているとのこと。リハビリもろくろくせずに退院し、しかも後遺症もないために病院側は驚き、家まで調査に来たとか・・・。 高齢者の骨折はやっかいで、手術しても骨がつかなかったり、ついても寝たきりとなったり、入院がきっかけで認知症となってしまったなどの話をよく耳にします。それに比べてKさんの回復ぶりは、すこぶる順調です。 私も状態を診させていただきましたが、手術部も足も温かく、悪影響は感じられませんでした。そして経過について、興味深いお話しをうかがうことができました。 それは「手術の半年後、折った足とは逆の左足に痒いトビヒ(皮膚病)のようなものができ、続いて右足にもできた。やがて治ったが、ムズムズ感が残ったので直接カップを吸着すると、水疱液のようなものが出てすっかり治った」というもの。 トビヒのようなものが出た場所を聞くと、ちょうど肝経「中都」、「曲泉」、「陰包」、そして鼠径部近く、とまったくの肝臓経絡上のツボに当っています。そして右足の発症部位は、肝経・胆経に相当するようでした。 骨折した股関節部は「環跳」穴に相当し、このツボは胆経に所属しています(鼠径部の肝経領域も股関節付近ではありますが・・・)。そしてこの胆経と肝経とは東洋医学でいうところの陰陽(裏表)という強い結びつきのある対応関係にあたっています。反対側の足から発症した理由はわかりませんが、股関節の障害に胆経と肝経が関連して反応していることは充分に考えられます。 そして患部だけでなく、関係深い経絡からもシッカリと瘀血を排泄できたから、まったく後遺症もなくよくなったとは考えられないでしょうか。皮膚病や痒みといった形で瘀血の排出を促したのは、栄養補給の威力も大きいと思います。そして瘀血の排出そのものは、吸玉カッピング療法によるしかありません。 それにしても、関連経絡のツボ上に反応が現れるとは・・・。不思議さに興味はつきません。
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