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膀胱経「大杼」に5号カップを吸着。
5号カップを目安にして、
「大椎」の半カップほど下の両側
に当たる。

膀胱経「大椎」に5号カップを吸着。
背骨(椎骨)の1番上の突起が目安になる。

何年か前にタクシーに乗っていて、真後ろから軽く追突されたことがあります。車のバンパーがわずかにゆがんだ程度だったのですが、思った以上に頭を前後に振られ、首のつけ根の肩の部分にズーンとした重い痛みを感じました。

痛みはそのときだけで治まりましたし、むち打ち症などというレベルではありません。ところが、何の手当もしなかったこともあって、首のつけ根の違和感は1か月にも及んでしまいました。このときに違和感のあった場所は、督脈「大椎(だいつい)」のすぐ両側です。この付近には膀胱経「大杼(だいじょ)というツボもあります。どうもこのエリアが「膀胱経の肩コリ」の主要なコリの現れるところととらえられるようです。

督脈「大椎(だいつい)は、首の後ろを下へとさぐっていくと背骨の突起に触れることができますから、この一番上の突起に5号カップをかぶせるように吸着させてください。これでおおよそ「大椎」に当たります。また、この部位は肺や呼吸器疾患の重要ポイントでもありますから、ぜひ覚えておいてください。

膀胱経「大杼(だいじょ)」は、「大椎(だいつい)」のやや下の両側になります。5号カップを目安に「大椎」の半カップほど下を両側からはさみ込むように吸着させるとよいでしょう。

大椎(だいつい)」や「大杼(だいじょ)といったツボは、頸椎と胸椎の境目に当たっています。この部位は頭や首の動きに連動するかなめとなるところで、上下の背骨(椎骨)に比べて関節の可動域も大きくなっています。

また、頭の前屈や後屈に関連深い筋肉は背骨近くにありますから、この部位に追突の影響が残ったことも理解されるでしょう。

膀胱経の肩コリは、頭の前後屈に関係していることが非常に多くなります。ついつい頭を前や後ろに倒したくなったり、頭を前や後ろに倒すのがつらいようでしたら、膀胱経の肩コリを疑ってみてください。