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施療にあたっては、患部である「大椎」部とともに、上下の膀胱経上のツボも一緒におこなう必要があります。人の動きはロボットではありませんから、隣接した関節も連動して動かしているからです。上下の膀胱経上の施療を怠ると、効果が長続きしないことが多くなってしまいます。
上方でのポイントは膀胱経上の「上天柱」や「天柱」です。「上天柱」は首の後ろの筋肉が後頭部に付着するところで、「天柱」はそのやや下方の髪の生え際付近です。また「大椎」と「天柱」の間にはツボはありませんが、もちろん施療してかまいません。
下方では、程度にもよりますが、背骨にそって膀胱経「膈兪」付近までコリがつながっていることもあります。コリの状態に合わせて、やや広めに施療するとよいでしょう。場合によっては、腰まで視野に入れる必要のあるケースもあるほどです。
また、慢性的に膀胱経の肩コリを患っていると、「大椎」がこんもりと盛り上がっていて、一目でそれとわかることがあります。体系的な印象からバッファローやイノシシに例えられることもあり、きつい肩コリのタイプに数えられたりします。解消には根気が必要となるでしょうが、ぜひ吸玉カッピング療法で、あまりありがたくない「あだ名」は返上したいものです。
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