さて、肩コリをふくむ腕の痛みやシビレ感といった症状には、患部だけではない、さまざまな事柄がからんでいることがよくあります。頸椎の異常や、場合によっては脳や脳血管の障害ということもありえます。今回はそういった状態ではないようでしたが、血圧を聞くと、
「高いのヨ! 薬はイヤで飲んでないけど!」
とのお答えが即座に返ってきました。
高血圧といえば、心臓の負担が予想されます。ところが現れている症状は小腸経ですから、普通は関連があるとは思われないでしょう。しかし、東洋医学的にはそうではありません。陰陽関係という(裏表の関係)という、最も重要な関連性があるととらえているのです。
このことは「五臓の色体表」で同系統の五臓と五腑に当てられていることで確認することができます。また実際に、心臓の症状が小腸経に反応するというのは珍しいことではありません。
残念ながら今回は、実際に吸玉カッピング療法をおこなって色素反応を確認することはできませんでした。ただ、これらのことをふまえて考えると、肩だけでなく、高血圧や心臓の負担を解決することが完治への必須条件のように思います。
高血圧タイプは、自己表現に長じた方が多いといいます。声が大きかったり、声質や口調に特徴があったり、おしゃべりだったり、大笑いをしたり・・・
今回の女性も、大変にぎやかな印象がありました。このあたりのことは、これも「五臓の色体表」に秘められているのですが、回答は宿題にしておきましょう。
興味のある方は、研修会などで質問してみてください。
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五臓の色体表